暮らすのブログ

小売店勤務アラサー。リアルです。よくお酒を飲みます

暮らすのジントニック

 

『あらゆるお酒に優劣は無い。あるのは状況の違いだけだ』という格言(今考えた)に学ぶとおり、好みというのはひとつあるけれど、その先にはただふさわしいタイミングにふさわしいお酒があるんだとおもう。

 

今日は最高気温36℃、湿度70%の弊県。この数字がすでに暑苦しいとさえ思う。

 

ぼくはほとんど毎日なにかお酒を飲んでいて、だいたいビールかハイボールもしくはウイスキーをそのまま飲むくらいなんだけど、たまに飲むものにこだわりたくなる日もある。それが今日。

 

今日の気温湿度から言って冷えた泡酒が正解なのは明らかでしょうと。ビールはまず浮かんだ、次にハイボールも。だけどちょっとピンとこなくて少し考え込む。そうだ香りだ。

 

 

若かりし日のぼくは(と言っても24歳ごろ)、深夜営業のダイニングバーで勤めていた。若輩ながらバーテンダーの端くれをやっていて、その時に会得したカクテルのレシピのほとんどは忘れてしまっているけれど、唯一ジントニックハイボールの作り方だけは覚えているのだ。まあ簡単だしね。

 

そんなことで、ひさびさにいっちょ作るかと思い立ってさっそく材料集めにスーパーと酒屋さんをハシゴ。

ジントニックに使うジンは何でもおいしい。個人的にはタンカレーのスタンダードかゴードンがおすすめ。ただしライムは生のモノを使うことと、トニックウォーターシュウェップスというメーカーのモノがいいとおもう。できれば氷はせめてロックアイスを用意して、うすはりのタンブラーがあると満点だ。

 

ライムは丸ごと冷水でよく洗う。次に尖った両端を1cmほど切り落として縦切りに。それ以降は真ん中の筋に沿って必要な個数分縦切りするのを繰りかえし、白い部分を切り落として準備万端。

 

氷をたっぷりタンブラーに入れてライムを搾る。ジンを適量入れたら、最初に入れたライムの果汁とジンを混ぜて冷やしつつ馴染ませる(この時に溶けて減ったぶんの氷は追加する)。そして最後にトニックウォーターをタンブラーの内側に沿わせながら注いで完成っと。

 

最初の話に戻るけど、実際、夏になるとジントニックのオーダーはかなり増えた。一杯目は水分補給代わりにジントニックをひと息にあおる男性客のまあ多いこと。で、みんなうまそうに飲むんだよな。お酒の強い猛者な常連客になると三回くらいこれを繰り返してたっけ。

 

そのお店は深夜3時までの営業で、閉店作業を含めるとあがるのは4時前。始発までの一時間半を駅近くのファミレスで過ごしてたのを思い出した。その時間までよくシフトが被っていた後輩と食べるパフェがなによりのご褒美だったなあ。

 

一年後、ぼくがそのお店をあがる(辞める)時、その後輩(3歳年下の女の子)から「今までずっと好きでした。これで終わりにしたくありません」と告白を受けて不覚にもグッと来たのはまた別のお話。続かない