暮らすの職業体験
『接客業』
学生時代のアルバイトから現在に至るまで、ぼくの職業人生のすべてがコレと言える。
業種は違えど勤めた先で「ウチは接客にチカラ入れてるから」というのを、上司や先輩からは開口一番伝えられてきた。
企業が用意している『モノ』や『コト』を販売する為の接客。ぼくはいま小売店に勤めているのでまさにコレ。自社取扱いの商材を販売する際の顧客とのやりとり全般を総じて接客を指す。
前提として“商材ありきの接客“というわけ。
もちろんその接客までを含めて商材ひとつの品質としている業種もあって、ホテルや旅館、格の高いレストランに対してはそんな認識でいるし(施設を選ぶ時には利用した人のレビューや専門家の評価がひとつの検討材料になる為)、同じ職種に就いている職業人として尊敬もするところ。
ところが世の中には、商材そのものよりも接客やサービスのソレを売りにしている、というか売っている業種もある。
俗に水商売と言われる夜のお店。
ネットやメディアで見る限り掴めることは『よく見かけるお酒が見たこともない金額で売られている』みたいな漠然としたイメージだけ。
ふと思う。
もし『売られている』なんてイメージ通りの現実だとしたら、それで成り立つ業界が今どきあるのか?仮にほとんどがそうだったとして、もしほんのひと握りでもきちんと『売っている』人がいるとしたら…。
業種が違えば販売や成約に至るまでの具体的なアプローチやセールストークの展開、クロージングのかけ方も当然違う。同じ業界だって客層が違えばもちろんのこと。
参考になることなんてほとんどないのかもしれない。だけど何か拾えるものがあるかもしれない。
そう思った若かりし日のぼく。
その日のうちにホストクラブの求人に応募していた。続くかも